AGA遺伝子検査キットでは、現在AGAかどうかは分からない
AGA遺伝子検査キットって知ってるかい?自宅で口内の粘膜を採取し送ることで、遺伝子情報からAGA発症の可能性や、発症した場合に治療薬が効きやすい体質かを検査出来るスグレアイテムなんだ。
「いまAGAかどうか」を判定する検査ではない
ただし、間違えちゃいけないことがある。AGA遺伝子検査キットというのは「現在自分がAGAを発症しているかどうか」は確認出来ないんだ。それなら何が分かるのかというと、「将来AGAになるリスク」とAGAになった場合の「治療薬の効きやすさ」。分かるのはこの2点だ。勘違いしちゃう人も多いから、気をつけて欲しい。
何種類か出てるんだけど、AGAドッグって名前のAGA遺伝子検査キットが一番有名だ。これは内ほほに採取棒を擦りつけて粘膜を粘膜し、専門機関に送付することで検査を行ってくれるから、信頼できて人気なんだ。これを使えば自宅での検査が簡単にできるってわけだね。
内ほほの粘膜ってのは凄くて、ここの遺伝子からはいろんな情報が分かるんだ。CAGとGGCというちょっとややこしい指標があるんだけど、このリピート数を合計することで「若い時期にAGAを発症するリスク」を判定することができる。結構精度が高いんだ。さらにCAGのリピート数からは「治療薬(フィナステリド)の効果予測」まで出来る。
つまりAGA遺伝子検査キットが必要な人って誰?
つまりAGA遺伝子検査キットを使うべき人ってのは、次の2パターンだ。
【1】 現在AGAではないが、将来的にハゲてくる可能性があるのかどうか事前に知っておきたい人。
【2】 現在AGAを発症しているが、プロペシアなどフィナステリド成分を配合した治療薬が、自分にとって有効かどうかを知りたい人。
もう一度言うけど、「最近抜け毛が多いから、AGAかどうか判定したい」人のための検査キットではないので、間違えないないように!
じゃあ今現在、AGAかどうかを確実に判定したい人はどうすればいいかというと、これはもう専門医に頭髪の状態を診てもらうに限るね。遺伝子や血液をいくら調べても「薄毛になりやすい体質かどうか」は分かるけど、AGAが発症しているかどうかまでは分からないんだから。
さらに言えば、遺伝子や血液の情報としては「薄毛になりにくい」と出ていても、なりにくいだけで実際にAGAが発症して薄毛の人もいる。つまり薄毛かどうかは頭髪の状態を目で見たり、抜け毛の様子を聞いたりすることで長年の経験から判断するしか方法はないということ。
薄毛が随分進行してからであれば、自分で判断することもできるでしょう。しかし「あれ?薄毛かな?」と自分でもよくわからない場合、少し気になってきた程度の場合には、専門家に判断してもらうのが一番だ。専門家は何百何千というあらゆるAGA症状を治療してきた経験を持ちますので、スグに判断がつく。
自分であいまいな判断をするより、専門家に判断してもらうのが一番賢い方法だ。AGAかどうかの判断だけであれば費用も大してかからず、場合によっては無料カウンセリングで判断できることもあり、その場合はタダだからね。
早期発見・早期治療が肝となるAGA治療だからこそ、気になった時点で専門家に相談するのが一番確実だ。市販の育毛シャンプーなどを購入しているうちに進行が進んでしまっては元も子もない。育毛シャンプーなどを利用するのも良いけど、育毛シャンプーの何が薄毛に効果的なのか、専門機関での治療と何が違うのかを知ってからでも遅くはないと思う。
ちなみに、病院の皮膚科やAGA専門クリニックでも同様の遺伝子検査がある。検査用のサンプルは各機関によって様々で、頬の粘膜ではなく、髪の毛を採取する場合や血液を採取する場合などがあるけれど、基本的に大きな違いはない。
・「いまAGAかどうか」を判定する検査ではない
・分かるのは「将来AGAになるリスク」「療薬の効きやすさ」
・「いまAGAかどうか」は、専門医に診てもらうに限る