薄毛研究の進歩、米コロンビア大、英ダラム大、米ペンシルベニア大
薄毛治療は、主に世界各国の大学の研究機関で日々研究されている。日進月歩で進化しているんだ。そんな中、最近も海外の3つの大学が研究成果を発表した。(2014.9.14)
毛乳頭から毛髪再生、IPS細胞から毛包作成
2013年10月に、米コロンビア大学と英ダラム大学が毛乳頭からの毛髪再生に成功させた。
また「IPS細胞を薄毛治療に利用する」というAGA業界としても期待の治療法だが、これは2014年1月に米ペンシルベニア大学がIPS細胞から毛包の作成に成功したようだ。
同大学Perelman医学部准教授のXiaowei Xu氏らの研究グループによると、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を上皮幹細胞に転換させることに成功。
転換された上皮幹細胞を、他の細胞と混合しマウスに移植。結果、ヒトの毛包に類似する毛包が生じたという。
これに成功したのは今回が初めてということなんだ。
ただしこの実験結果によって直ちに薄毛改善治療へ実用化されるわけではない。
毛包を完全に再生させるには、上皮幹細胞だけでなく、もうひとつ「皮膚乳頭細胞」を作り出す必要がある。この両者が揃わなければ毛包が完全にならない。
今回の実験ではひとつの大きな問題は解決したんだけど、もうひとつの問題にも今後取り組む必要がある。
また、マウス実験のあとはヒトへの適用も必要であり、これは必ずしも全てがうまくいくとは限らない。マウスで成功したことがヒトでは同じように行かないことも多いんだ。
とはいえ、大きな一歩だ。薄毛治療は日々進化しており、今回のような幹細胞を利用した再生医療は、薄毛治療に非常に大きな革命をもたらす可能性を秘めている。
※この研究はオンライン科学誌「Nature Communications」に1月28日掲載された
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