自毛植毛とは?
自毛植毛とは、自身のフサフサしている部分の毛(後頭部などの毛)を、薄毛部分に移植してAGAを改善する植毛技術だ。自毛植毛には各方法ごとにメリットとデメリットの両方がある。
自毛植毛の方法・仕組み
自毛植毛は、毛乳頭や毛母細胞が活きている部位の自身の毛髪を、薄くなった箇所に移植し植毛する方法だ。移植された髪の毛は、毛乳頭・毛母細胞が活きているので、移植された毛は伸びるし、抜けてもまた生えてくるんだ。
よって、自毛植毛をした後に髪の毛を切ったり、髪型を変えることも問題なく出来る。短くなってもまた伸びるからだ。
移植元の自身の毛髪のことを、「ドナー」と呼ぶ。ドナーは毛乳頭ごと採取するので、採取された移植元の部分からは、今後毛が生えることは無くなってしまう。
「てことは、頭頂部や前頭部などの禿げている部分は改善しても、採取された部分が新しく禿げるってこと?」と気になってしまうかもしれないけど、それは大丈夫なんだ。
後頭部などの密度の濃い髪を採取した後、その移植元の濃い密度の毛を、薄毛部分へ配分を分散・変動させながら植毛していくからだ。これによって、移植元と同面積しか植毛できないというわけではなく、より広範囲に植毛することが可能なんだ。
移植した毛髪は、移植前の元の場所の髪と同じ性質を保つ事ができる。つまり成長気・退行期・休止期といった通常のヘアサイクルを繰り返し成長する。そのため、移植元の髪(ドナー)は、強い髪(薄毛になりにくい髪)を選ぶ必要がある。
多くの日本人にとって、後頭部や側頭部の髪は薄毛になりにくい強い髪なんだ。なので、その部位の髪をドナーとして採取するのが一般的だ。
毛を採取された移植元には傷が残るけど、頭皮を縫いあわせることで気にならなくなる。ただし坊主などの極端な短髪にすると、傷跡が見えてしまうことがある。
それでも縫い合わせの傷は時間とともに治癒していく。
自毛植毛の種類と目の付け所
自毛植毛は1959年に開発されてから、長い歴史があるんだ。歴史とともに進化してきたので、現在では10種類以上の治療方法がある。
それぞれがどんな治療なのかを、比較出来るように分かりやすくまとめてみた。植毛技術の違いのポイントは2点だ。
1点目は「何単位で移植するのか」ということ。髪の毛を一本ずつ移植するのか、何本もまとめて移植するのか、何千本もまとめて移植するのか。
移植単位の本数が少なければ少ないほど、細やかな調整が出来き自然な出来栄えを期待できるんだ。その分、時間・費用・職人的技術力が必要となる。
移植単位のことを、自毛植毛界でよく使われる言葉で「ドラフト(株)」という。そして移植単位は、大きく分けると4種類に分かれる。毛根単位(髪の毛1本)、毛包単位(髪の毛1~3本)、直径単位(髪の毛1~10本)、皮膚単位(髪の毛4,000本以上)、の4種類だ。
2点目は「植え込む際の方法」だ。メスで切り込みを入れて植え込むのか(スリット式)、針を使って植え込むのか(ニードル式)、空気圧で植え込むのか、などの選択肢がある。
スリット式は、一度に多くの毛髪を植えることができるため、時間とコストを削減でき、ニードル式よりも密度のある移植が可能だ。
局所麻酔により施術中の痛みはないが、術後、麻酔が切れてから落ち着くまでの痛みは(個人差はあるが)ニードル式よりも発生しやすい。
いっぽうニードル式は、スリット式よりも毛髪の方向や角度などの自由度が高く、ヘアスタイルを柔軟にデザインすることが可能だ。
専用の植毛針なので痛みや出血もあまりなく、傷跡が残りにくく、術後の痛みも少ないのも特徴だ。その分スリット式より時間とコストがかかる。
それぞれの自毛植毛法ごとに、メリット・デメリット・費用感があるので、よく比較検討しよう。それでは自毛植毛の種類・方法一覧を見て欲しい。
・自毛植毛には10種類以上の方法がある
・1点目は「何単位で移植するのか」の違い
・2点目は「植え込む際の方法」の違い
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