自毛植毛の種類・方法一覧
自毛植毛の種類・方法を一覧で紹介していく。植毛技術の違いのポイントは2点。「何単位で移植するのか」「植え込む際の方法」。これに注目して分かりやすくまとめた。
自毛植毛の種類・方法一覧
ではそれぞれの方法を、移植単位が小さい順に挙げて、比較していくよ。ちなみに現在国内で一番多く普及している自毛植毛法は「FUT法」だ。
●毛根単位 =================
単一植毛(ニードル法・Choi式) ※ニードル式
頭髪を1本1本植毛していく、植毛の中では最も最小単位の植毛法だ。他の植毛術と比べ、自然で美しい仕上がりになる。ただしその分、コストがかかること・植毛できる密度に限界があるのがデメリットだ。
●毛包単位 =================
バンドル植毛 ※ニードル式
ドナーを1毛包ごとに株分けし、ニードル式で植毛していく。仕上がりが美しく自然で、傷跡も残りにくいですが、コストがかかり、密度が出にくいデメリットがある。
FUT法 ※スリット式
現在世界的に最もスタンダードで普及している自毛植毛法だ。1毛包ごとに株分けしスリット式で植毛する。
FUE法(ダイレクト法) ※空気圧式
メスを使わずに吸引によってドナーの毛包を採取する、画期的な技術だったが、採取の際に毛根をダメにしてしまう確率が高いというデメリットがある。
SAFE法 ※空気圧式
FUE法(ダイレクト法)のデメリットを改善し、毛根をダメにせずに、メスを使わずドナー採取が可能な注目の技術だ。
●直径単位(髪の本数単位) =================
マイクログラフト植毛 ※ニードル式
直径1mm単位(髪の毛1~3本単位)でドナー株を採取し、ニードル式で植毛する技術。グラフト植毛の中では最も小さい単位での株分であり、自然で柔軟な仕上がりが可能だが、密度が出にくいデメリットがある。パンチドラフト植毛の改良版。
ミニグラフト植毛 ※ニードル式
直径1~2mm単位(髪の毛4~6本単位)でドナー株を採取し、ニードル式で植毛する技術。ボリュームが必要な箇所に適している。
マイクロ・ミニ植毛 ※ニードル式
マイクログラフト植毛と、ミニグラフト植毛を併用した植毛法。使い勝手がよく様々なケースの薄毛治療に対応できる。
パンチグラフト植毛
直径3~4mm単位(髪の毛10~15本単位)でドナー株を採取し、植毛する技術。1990年までは主流だったが、現在取り扱っているクリニックはほぼない。グラフト植毛の土台を作った技術として高い功績がある。ドナー株の直径が大きいため、生え際が不自然になる。
●皮膚ごと移植 =================
側頭部~後頭部の頭皮を皮膚ごと切り取り、数千本単位の頭髪を一気に移植する方法。非常に難しい技術で医師の手腕が問われる上に、移植後の皮膚の壊死のリスクも高く、現在はほぼ行われていない。