皮脂腺
皮脂腺とは皮脂を分泌する部位です。髪の毛一本にたいして一つずつ、皮脂腺がついています。皮膚や毛髪の表面を、皮脂によって保護する役割があります。
皮脂腺の役割
体のいたるところに皮脂腺はありますが、場所によって皮脂を多量に分泌する皮脂腺と、あまり分泌しない皮脂腺があります。
頭部は多量に分泌する箇所となります。皮脂の分泌が活発になりすぎると、テカテカし脂ぎった肌になり、逆に少なすぎると、カサカサし乾燥肌になります。
薄毛でよく問題になるのは、皮脂の分泌が多すぎるケースです。しかしながら、皮脂を取り除くことが育毛に直結しているかというとそうではありません。皮脂は必要なものです。
皮脂が毛穴に詰まっているから、育毛剤が効かない!ということはありません。そのようなことを大きくうたっている育毛シャンプーには注意が必要です。
皮脂が多すぎるのは問題ですが、取り除きすぎてもいけないということです。
5αリダクターゼ(Ⅰ型)が存在する皮脂腺
ちなみに、皮脂腺にはAGAの直接的原因であるDHTを生成するのに関わる、Ⅰ型5αリダクターゼが多く存在しています。
皮脂腺から分泌されたI型5αリダクターゼがテストステロンと結合するとDHT(ジヒドロテストステロン)が発生し、毛母細胞を攻撃されてしまいます。
かといって皮脂腺を破壊したり除去するといったことは絶対に行ってはいけません。皮脂腺は必要なものだからです。
大切なのは、皮脂腺が正常な量の皮脂の分泌をすることであり、頭皮の育毛環境を阻害するほどの量の皮脂の分泌には気をつけるということです。