毛幹
毛幹とは、髪の毛の内、体の外部に出ている部分全体を指す言葉です。この反対に体の内部に埋まっている部分全体を指す言葉が、毛根となります。
薄毛でない人は、毛幹がしっかりとしている
私達が一般的に髪の毛と呼んでいるのは、細かく言うと「毛幹」部分を指していることになります。
毛幹は体の外部に出て、水や気温の変化や紫外線など外からの刺激を直接受けます。
ですから毛幹は、外部刺激から地肌を守る大切な毛髪部位となります。
毛幹の大部分を構成している成分は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質です。
より詳細に説明すると、毛幹は3つの要素で成り立っています。
外側から毛小皮(キューティクル)、毛皮質(コルテックス)、そして芯となる毛髄(メデュラ)です。
このうち毛皮質(コルテックス)が一番大きな割合を占めています。この毛皮質(コルテックス)がケラチンで構成されているのです。
髪の毛の健康を保つのにケラチンを含んだ食物を推奨されることも多いのはこのためです。
ただし気をつけなければならないのは、ケラチンだけを摂取していれば髪の毛に良いというわけではありません。
ケラチンはタンパク質ですから、体内でまずアミノ酸に分解されます。その後小腸で吸収され、再度タンパク質に再合成され、体の各器官の栄養素となる、といった過程を通過します。
よって、いかに再合成されるかといった、再合成の効率をも考える必要があるのです。
そのために亜鉛や鉄、ビタミンB6などの栄養素とともに摂取するのが望ましいと考えられています。
毛幹がしっかりしていると、毛は太くコシのある毛になります。薄毛で悩む人の毛は細く柔らかくなっていることが多いですが、毛幹が貧弱になっている(十分に成長しきっていない)ということになります。