毛母細胞
毛母細胞とは、AGA(薄毛)で悩む人にとっては最も重要といえるくらい大切な細胞です。髪の毛を生産する細胞であり、この毛母細胞が生きている限りは、薄毛を改善することが可能です。
薄毛改善の命とも言える毛母細胞
毛母細胞とは、名前の通り「毛の母」つまり毛を生み出す細胞です。
この細胞が生きている限り、外部から見て剥げていて髪の毛がなかったり薄かったりしても、発毛させることは可能となります。
逆にこの細胞が死んでしまうと、どのような育毛剤や育毛治療を施しても、その部分から発毛・育毛させることは不可能となります。
女性がムダ毛の永久脱毛をする際には、育毛とは逆で、この毛母細胞をレーザーで破壊してしまいます。
毛は抜いても剃っても生えてきますが、毛母細胞を破壊すればもう永久にその部分からは生えてこないからです。
毛母細胞には、寿命もあります。細胞分裂を40~50回繰り返すと寿命が来くるのです。年数にするとおよそ80年とも言われています。
80歳を超えたご老人で髪の毛がフサフサな方がほとんどいない理由がわかると思います。そもそも髪の毛を生み出す細胞に寿命が来ているからです。(たまにいるのは個人差があるためです)
さて、AGAはこの毛母細胞が死んだり破壊されたりして発症するのではなく、活動を弱められることで発症します。
「DHT(ジヒドロテストステロン)」という物質に攻撃されることによって、活動が弱められるのです。
活動が弱まると、十分な育毛ができなくなります。弱まった毛母細胞を活性化させるために、様々な育毛剤やシャンプー、治療薬が開発されているのです。
毛母細胞の活動が活性化して正常化すると、ヘアサイクルが元通りになり、薄毛が改善し始めます。
毛母細胞が細胞分裂をして髪を成長させる
髪の根元の先端部(毛球)には、凹んでいる部分があります。ここを毛乳頭と呼び、毛細血管が張り巡らされています。
そして毛乳頭には毛母細胞もくっついています。毛細血管が運んできた栄養素を毛母細胞は受け取ります。
栄養素を受け取ると、毛母細胞は分裂を開始します。1つの毛母細胞が2つに分裂するのです。2つのうち1つは従来の位置にとどまり、もう1つの細胞は毛髪の細胞へと角化します。
毛母細胞が分裂を繰り返すことで、毛髪が上へ上へと押し上げられていき、髪の毛が成長していきます。(伸びていきます)