毛乳頭
毛乳頭とは毛根の先端部にある、凹んだ部分を指します。毛の成長や発毛に非常に重要な部位です。毛母細胞が細胞分裂するにあたって様々な栄養素が必要ですが、毛細血管から運ばれるそれらの栄養素は、この毛乳頭で受け渡しが行われます。
毛母細胞を監督するのが毛乳頭
毛乳頭の周りには毛母細胞がくっついています。毛母細胞こそが毛を製造するコアな部分となりますが、この毛母細胞を動かすのが毛乳頭の役割です。
毛乳頭が毛母細胞に指令を出しているのです。様々なシグナルを送る活動をする、つまり監督のようなものです。
毛乳頭が「毛を伸ばして!」と育毛のサインを送ると、毛母細胞は活発に細胞分裂を行い、毛を成長させていきます。
毛乳頭が「休んで!」と休止のサインを送ると、毛母細胞は休止し、ヘアサイクルは休止期に入ります。
ですから、毛母細胞が死ぬと発毛は不可能になりますが、その毛母細胞に指令を出している毛乳頭が死ぬと、同じように毛母細胞も動かなくなり発毛できなくなります。
毛乳頭は発毛・育毛を司る源と言えます。
毛乳頭細胞を活性化するために
毛乳頭の細胞(毛乳頭細胞)を活発にするには、バランスの良い生活習慣が大切です。
多くのシャンプーや育毛剤やAGA治療薬は、この毛乳頭を活性化するにはどうしたらよいか、ということを考えられて作られています。毛乳頭を活性化すると毛母細胞も活性化するからです。
AGA(薄毛)の原因は「ヘアサイクルの乱れ」ですが、毛乳頭が正常に機能していればヘアサイクルは通常に戻り、薄毛が改善し始めます。
また、ミコンドリアが毛乳頭を活性させることを確認した研究も発表されています。
ちなみに、この毛乳頭には5αリダクターゼのⅡ型が多く存在しています。