表皮
肌の表面である「表皮」は、頭皮ケアの中でも大切な部分です。表皮は紫外線の侵入を防いだり、肌の細胞を製造したりといった重要な役割を担っています。
4つの層に分かれる表皮
表皮とは、外部から見える皮膚の表面のことです。専門的には、真皮、皮下組織とともに皮膚を構成する組織となります。
毛は表皮に包まれるように存在するので、表皮の状態を悪化させるような生活習慣は毛髪にとっても好ましくないと言えます。
表皮は2mmほどの厚みがあり、深さによって角質層、顆粒層、有棘層、基底層に区分されます。ここでは表皮を更に細分化した、これら各層について説明していきます。
●角質層(かくしつそう)
角質層は表皮の一番上の層にあたります。つまり、肌の一番表面に部分が角質層です。肌のキメの細かさや透明感、ハリや潤いといった外部からよく分かる重要な要素は、この角質層の状態で決まります。
●顆粒層(かりゅうそう)
角質層と有棘層の間にある層です。肌の内部に入ろうとする紫外線を屈折・反射させて跳ね返すケラトヒアリンや、ラメラ顆粒を含んでいます。この顆粒層のお陰で、紫外線などの人体に有害な光を遮断できているわけです。
●有棘層(ゆうきょくそう)
有棘層は顆粒層と基底層の間にある層です。他の層に比べて厚みのある層となります。この層の細胞と細胞の隙間にはリンパ液が流れています。リンパ液が細胞に栄養を送ります。また、細胞にはメラニンがのり、遺伝子を紫外線から守っています。
●基底層(きていそう)
基底層は表皮の最も深い部分になります。真皮との境目にあたる部分に位置します。血液から酸素・栄養を吸収し、新しい表皮細胞を生み出す非常に重要な層です。肌に必要な細胞はココで作られます。メラニン色素を作るメラノサイトを保有しています。
表皮は、その下にある真皮の影響を大きく受けています。真皮が古くなると、表皮に弾力やハリは無くなり、皺が出来たりといった現象が起きます。